睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群(SAS:sleep apnea syndrome)は閉塞性睡眠時無呼吸(OSA:obstructive sleep apnea)と中枢性睡眠時無呼吸の両者を含む概念ですが、その大半はOSAです。OSAは、上気道の狭窄・閉塞によって、睡眠時に呼吸が一時的に停止または、低呼吸になる疾患です。
男性は40歳代後半、女性は閉経後の50歳代前半が好発年齢であり、肥満の方、顎の小さい方に多いと言われています。
小児では、アデノイド肥大・口蓋扁桃肥大が主因になっていることが多いです。
努力呼吸が停止する中枢性無呼吸は、心不全・脳梗塞後に生じやすいと言われています。
睡眠時無呼吸症候群の
治療について
治療は、持続的気道内陽圧呼吸(CPAP:continuous positive airway pressure)治療がスタンダードであり、無呼吸低呼吸指数(AHI:apnea hypopnea index)が20以上(簡易検査の場合は40以上)で適応となります。
CPAPを使用することで、睡眠時の無呼吸が改善し、睡眠の質の向上、日中の眠気などの症状が改善します。